私のバイブルです。
私の原点です。
私の好きなものすべてです。
2004年の夏に出たこの号でBUSを買うぞと誓ったのです。
ワーゲンを気になりだしたのが高校1年のときでした。
毎日の通学経路でほぼ毎日会う名前も知らない車がありました。
白/赤のツートンで左ハンドル。
日本車にはない独特のフォルムとエンジン音。
一体なんていう車なんだろう・・・ていうかマジかっこいい・・・
そんなときふといつも立ち寄る本屋の車雑誌のコーナーでたまーに見かける本がありました。
「CAL MAGAZINE」っていう雑誌でした。
いつもは見ないのにそのときたまたま手にとって中を見るとそこにはありえない車達が!!
「こりゃかっこいい!!!」
正直度肝を抜かれました。
アメリカの車文化に相当のショックを受けました。
そしてそのページの1つにほぼ毎日見かける車が出てました。
「TYPE3カルマンって言うんだ。」
ビートルはちょくちょく見かけてたので知っていたのですが、そのビートルと同じ出所の車なんだというのはそのとき初めて知りました。
ビートルはTYPE1という名称である事を知り、兄弟車がいくつもある事をこの雑誌から知りました。
そして「CAL MAGAZINE」は必ず買う雑誌となり、発売日ごとに隅から隅まで読み漁る毎日が続きました。
イベントが近くであれば父親と弟と連れ出して見に行き、肉眼にCAL的な車達の素晴らしさを焼き付けました。
高校3年になるころには卒業したらビートルに乗りたいという気持ちが日に日に盛り上がり休みになると父親にVWSHOPに行こうと連れ出しては外から眺めて気持ちを高めていました。
さあ地元の大学行ってビートル乗るぞーと決心したものの、地元の大学に受からずに受かったのは都内にある大学。
1人暮らし決定となり、車を持つなんていう夢はどこかに消えてしまいました・・・
そして大学を卒業し就職。
相変わらす「CAL MAGAZINE」は買い続けていて穴が開くほど読み続ける毎日。
でも社会人になってから車を持つ事を改めて考えたときに古い車=壊れる=金かかるという思いが出てきて夢は夢・現実は現実というつまらない頭になってしまって、普通にディーラーで国産車のミニバンを買ってしまったのでした。
でもイベントには相変わらず楽しみで行くし街中で空冷VW見ればメチャメチャ興奮するし
キャルマガで知識を蓄え続けてたしやっぱりいつかはVW乗りたい・・・
そんなときこのキャルマガの特集でした。
このとき自分は結婚をしていて妻のお腹は大きくなってきているところでした。
「TYPE2いいよなぁ。子供できたら今の車は狭いし、ましてビートルじゃぁ厳しいよなぁ。 そうすっとやっぱ家族でTYPE2乗るのが楽しいよなぁ。」
そんな姿を見たのか妻はこういってくれました。
「本当に欲しいなら買ってもいいよ。」
この言葉に自分のなかで封じ込めようとしていた気持ちが一気に爆発!!!
その日から雑誌のバックナンバー眺めたり週末にどのSHOP見に行くか考えたり、頭の中はBUS一色となりました。
この雑誌に出てくるBUSとそのオーナー達の顔。
実によい顔しててうらやましいかぎり。
早く仲間入りしたいけど、しっかり確実に自分に合うBUSとSHOPを探さないと絶対後悔する事になるからと肝において探す事数ヶ月。
かつて10代のころ一度行った事のあるSHOPとメールのやり取りのするなかで自分の希望するBUSがあり、すぐに見に行くこととなりました。
そこでVWのすばらしさ・楽しさを聞きSHOPのみなさんの雰囲気とか人柄を感じて、「あー俺ここでずっとお世話になりたいなぁ」と思い、すぐに返事をしました。
そして今に至るわけですが自分が最高のSHOPでBUSを手に入れた事は「CAL MAGAZINE」という雑誌を知った事から始まります。
この雑誌でVWを知りました。
この雑誌でアメリカのカーカルチャーを知りました。
この雑誌でカスタムの世界を奥深さを知りました。
この雑誌から受けた衝撃は今でも心に刻まれています。
今はもうすでに無い雑誌ですがこの「CAL MAGAZINE」以上の雑誌はいまだ見たことがありません。
多分これを超える雑誌はでてこないでしょう。
他の雑誌見てもマネしているだけとしか思えないのです。
生意気な事いうとキャルマガ以上のスピリットを感じる雑誌が出てこないのです。
VW系の雑誌は出れば買いますが数回読んだら本棚に並んでしばらくは見ません。
ですがキャルマガのバックナンバーは今でも本棚から出して読み始めるといつまでも読み続けてしまいます。
実家に帰ったときなんて15年くらい前のキャルマガひっぱってきて読み漁ってしまいます。
またいつの日かキャルマガが復活し、10代のころのような衝撃を受ける雑誌が読めるようになることを望みます。